secondlaman(片思い)のブログ

極々平凡なオヤジの不倫に到達できない片思いブログをどうぞ読んでいってください。強烈なセカンドラマン生活を突っ込みどころ満載でお送りします。

優雅な生活

彼女はLINEでよく今の状況を説明してくれる。


「おはよう。今からお弁当づくりですよ。」


「旦那のYシャツのアイロン中」


「お風呂入ってきます。」


「今から買い物に行きますよ」


「一人で飲んでます。
 社長とLINEしながら(笑)」


この中で優雅だなあと思ったのが
「今、スムージー作ってます。いつも娘と私は手作りスムージー飲んでるですよ」


想像しちゃいましたよね。。部長婦人である彼女が朝からエプロン着けてジューサーで野菜や果物をセットしているのを。


あまりにも彼女のイメージ通りで優雅で決して叶うことはないけど、見てみたいそう思う瞬間だった。

魔女

彼女は魔女という言葉を使っても差し支えないぐらいの魅力を持っている。
最初に彼女の魅力を感じたのは初対面の面接の時。その後の研修を経て彼女には近づかないようにした。


再び彼女が気になりだしたのは、彼女が作成した商品案内の小さなPOPだ。
彼女の作り出すPOPは商品特性をよく表していて、それでいて老若男女誰に対しても嫌みがなく好かれるものだった。そこで彼女に対して自分がいつも作成しているメニュー表を今後一緒に作ってほしいと頼んだ。それと同時に彼女は単なるパートに来ている主婦であり、いつ辞めてもおかしくないので、その彼女の類まれなるPOPを作るノウハウを伝授してもらおうと思ったのだ。


「星野さんのつくるPOPはすばらしいねえ。店長も褒めていたよ。これなんてどうしてこういう発想になるの?」
「えっ、だってここにこの字を入れると物凄く親しみ湧くでしょう?あとこの商品にはこの字体が映えるんですよ。」


丁寧にかつ、わかりやすく屈託のない笑顔で教えてくれた。
これだけ、美しくもあり才能もあり誰にでも明るく接することができる彼女はどんな人物なんだろう。


彼女の採用時の面接書類と履歴書を見てみると、彼女は週2日以外に3日間デザイン事務所に勤めていてしかも、そのデザイン事務所が主催するデザイン学校でデザインを教えているのである。さらに彼女の旦那は、この地方では知らぬものがいない地元有力企業の部長をしているのである。講師を務めることができるぐらいのデザイナーであり、部長婦人でもある彼女がお金にも仕事にも困ることはない。
では、うちのお店でパート?そこもまた、彼女にミステリアスな部分である。


まさか自分に出会うため(笑)そう考えながらも、彼女とショートメールで色々POPや、メニュー表の打ち合わせを始めるようになった。


しかし、それでは色々不便に思ったのだろうか、彼女の方から
「社長、LINEにしませんか、ショートメールだと色々制限があって、嫌ですか?」
「いや、いいんだけど、LINEやってないし、でも直ぐに始めるよ」
気になる女性からのLINEのお誘い。やらないわけがない。速攻でLINEをダウンロードして始めたのは言うまでもない。


そうそれが、2年前に始まった彼女とのLINEだった。

覚悟 セカンドラマンの道へ


「社長、秘密の話って何ですか?」
いつもの笑みを浮かべながら星野マスミはこちらをみた。
「やあ、星野さん、待たせてごめんね。ついついクローズ業務が伸びちゃって」
時間通りにはついていたが、待たせてしまった罪悪感からなのかお詫びしてしまっている自分がいる。彼女に目を見つめられとドキドキしてしまい、変な言い訳をしてしまう自分。もうペースが狂ってるなと思いつつ椅子腰をに掛けた。


若干自分の声が上ずっているいるのを感じながらも、思い伝えた。
「ここ3週間ぐらいのLINEが楽しくて、やっぱり自分はマスミさんが好きだなと思った。
自分は2番目でいいから付き合ってほしい」


星野マスミは既婚者だから、2番目という表現は旦那様の次という意味でまちがっていないと思う。でも、この2番目の意味は二人目の不倫相手として言う意味である。


端的に言えば、星野マスミはもう既に不倫の道に入っているのである。旦那様以外に特定の相手がいて、さらに自分はそれでも構わないという告白を七夕の日に行った。


ここまで自分を落としてまで告白したのは初めてであり、覚悟をもって思いを伝えた。
2番目の愛人でも構わないと、悲壮な決断だった。